概要
精度の真髄に迫る革新構造
ジャガー・ルクルトがデュオメトルを世に生み出す前は、腕時計のムーブメントに複雑機構を追加することは、正確な時間を計測することと相容れないものであるように思われていました。2007年発表、特許を取得したデュオメトルメカニズムは、一方は計時用、もう一方は複雑機構の機能用と、独立した香箱と輪列をそれぞれ備え、2つのメカニズムを単一の調速機構が統合しています。それぞれの作動に要する動力を独立して供給することにより、卓越した精度を保証しています。
キャリバー
革新的なメカニズム
独創的なデュオメトルメカニズムの開発により、マニュファクチュールはかつてないほど複雑な時計製造技術への扉を開き、そして新たな複雑機構を備えるデュオメトルコレクションの全体を築くことで、時計製造の歴史に新たな章を加えることとなりました。
ヘリテージ
卓越した革新性の真髄
1881年、マニュファクチュールは2つの香箱を有すキャリバー19/20RMSMIを開発しました。当時懐中時計に収められたこのキャリバーは、そのメカニズムとデザインの両方において、デュオメトルコレクションのインスピレーション源となりました。両方の香箱が連動するこの懐中時計のメカニズムから閃きを得たメゾンの時計職人は、2つ目の香箱に接続する、2つ目の輪列を加えるという革新的な開発への扉を開くことになりました。
卓越した精度の極み
1833年にアントワーヌ・ルクルトがメゾンを設立して以来、精度への絶え間ない追求はジャガー・ルクルトが核とする信念です。類稀なる発明家であり、また独学で時計製造技術を習得したアントワーヌ・ルクルトが抱いていた精度へのあくなき情熱と革新精神は、今日もマニュファクチュールの時計職人たちを動かす原動力となっています。
新作のご紹介
時計製造の限界を押し広げ、複雑な機械式時計が持つ根本的な課題からの解放を実現したデュオメトルメカニズムは、メゾンが追い求める精度の概念を体現しています。精度への追究を具体化したデュオメトルコレクションに迎える、新たな解釈を纏った4本の新作をご覧ください。
デザイン
懐中時計から授かったインスピレーション
デュオメトルコレクションのケースは、19世紀にメゾンが生み出したサヴォネット懐中時計を現代的なスタイルで解釈したものです。ボックス型サファイアクリスタルガラス、優雅に弧を描くベゼル、ねじ込み式のラグを組み合せ、34個の独立した部品により構成されるケースを備えたこのモデルは、様々な仕上げ装飾技巧が光を受けるたびにそれぞれ魅惑的な輝きを放ちます。
卓越性を追い求める情熱から誕生したデュオメトルは、精度への追究と溢れる創造性を探究するメゾンの精神を体現しています。
シグネチャーデザインが息吹くダイヤル
デュオメトルコレクションの象徴であるサブダイヤルで三角形を描くダイヤルの配置は、香箱と輪列を2つずつ有すデュオメトルコンセプトの基本的なメカニズムを形象しています。いくつかのセクションで構成されるカウンターの表面にはオパーリン、ブラッシュ、アジュレの仕上げ装飾を余すことなく施し、それぞれの質感と光が、魅力的なコントラストを織りなしています。
時計製造伝統技術の妙技
サファイアクリスタル・ケースバックに秘められたムーブメントは、細部に至るまで精巧な装飾で仕上げられています。ブラッシュ仕上げが施された表面と、繊細な煌めきを生み出すペルラージュ仕上げが美しいコントラストを織りなし、端部分には手作業により面取りとポリッシュ仕上げが綿密に施されています。ブリッジ全面にはコート・ド・ジュネーブ装飾とサンレイ仕上げが高級時計製造の伝統的な装飾仕上げに倣って緻密に施されています。
マニュファクチュール製
キャリバーからケースに至るまで、ジャガー・ルクルトのすべての腕時計のデザイン、製造、組み立ては、ジュウ渓谷に位置するマニュファクチュールのひとつ屋根の下で行われています。品質を追求するジャガー・ルクルトの姿勢は、タイムピースそれぞれに課す厳密な「1000時間コントロール」テストに色濃く表れています。このメゾン独自のテストプログラムでは、スイス公式クロノメーター検定基準を遥かに上回る内部検査テストを実施しています。
このプログラムには、ケーシング前後のムーブメントの検査が含まれるほか、時計の組み立て行程、および実際に着用した時の諸条件に準じてテストが行われています。これらの厳格な基準を満たした各時計の裏側に、品質認証が刻印されます。
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